「あれ、こいつまだ生きてんじゃん」
「……。」
木刀を持った久恵が近付いてきて、私が抑えている女を見下ろしていると、咲希もこちらへ歩いてきて、
校門の中に隠れていたひみ子と千春も集まってきた。
「どけよ千秋、
こいつも私がやる。
あいつ弱すぎて、つまんなかった」
咲希がそう言うと、久恵が木刀の先を女のアゴに向け、顔をクイッと持ち上げながら言った。
「私とやりたいよな?」
「え、いや…」
「私だろ?」
「いえ、そのう…
私…亜季や香織より弱いんだけど…」
「はあ?
じゃあ、他のメンバー呼んで来いよ。
美音の総長とか副総長」
久恵がそう言うと、女は苦笑いしながら答えた。
「総長は亜季で…
副総長は、私なんだけど…」
「……。」
私は副総長の手を離し、乗っていた背中から、ゆっくりと立ち上がった。



