「…おわっ、
相変わらずキタネー部屋だな…」
私達は基本、久恵の家か私の部屋に集まる事が多く、久しぶりに来た咲希の部屋は、足の踏み場も無かったが、
植木鉢などが並ぶ窓際や、肥料などが置かれるベランダだけは、いつも綺麗だった。
「千秋たん、呼び出せ」
咲希はそう言って、雑誌を渡してきた。
「え…私?
しかも、こんな時間に?」
「時間なんて関係ねえよ、不良が居る家なんだから。
ウチなんて夜中の3時頃、兄貴に掛かってくるぞ」
「親が出たら嫌だな…」
壁掛け時計の時間を気にしながら、咲希の部屋にある電話の受話器を取り、雑誌に書かれた番号をダイアルした。



