正直、争いになるのは目に見えている為、私達が出向くよりは、風吹君に電話してもらうという手段の方が、私は好ましかった。
「で、どこなのアジト」
「アジトって…
普通、暴走族にそんなもんねえよ、ベタな漫画じゃねえんだから」
風吹君はそう言って、テーブルの角に置かれたペン立てからマジックを抜き取り、
床に置いてあった雑誌の表紙に何かの数字を書き、その雑誌を咲希に渡した。
「誰の番号?」
「美音の亜季って女。
付き合うと、相手の名前の最後に、たんを付けたがるしつこい女」
「サンキュ、ふうたん」
私達は美音のメンバーの番号を手に入れ、咲希の部屋へ向かった。



