この翌年、
16才という異例の歳で、この街で最強と言われた暴走族、北帝連の頭を、咲希の兄貴から受け継ぐ事になる男。
牧村良平。
後に、そのカリスマ性と強力なバックの力を使い、
北日本響走連盟と言う、暴走族の連盟を作り上げ、
争いの絶えなかった古い暴走族の世代に終止符を打ち、北の暴走族を一つにした伝説の男。
「あんた今度は何して捕まってたの?」
牧村は、私達の小、中学校の後輩で、
咲希が言う様に、牧村は小学校の頃から、教護院やら少年院に入ってばかりだった為、シャバに居る時間の方が少ないアウトローだった。
「今回は身代わりで出頭したんすよ」
「身代わり?誰の?」
「怖〜い人」
「あはは、ダッセー。
使われてんじゃん」
すると、風吹君がクスッと笑いながら言った。
「使われたんじゃなく、使う為の先行投資だよな、牧村」
「人聞き悪いなあ。
まあ、力がある人間に気に入られると、歩くのは楽ですけどね、この世界」



