「夜響美音のアジト知らない? それかメンバーの家」 「…美音?」 その時、 久恵がキャップをかぶる男の顔を、屈んで覗き込みながら言った。 「…あれ? お前、牧村じゃね?」 「こんばんは、先輩」 男は久恵を見ずに軽く挨拶すると、キャップを取り、髪を後ろに流しながら、タバコに手を伸ばした。 「あ、ホントだー、牧村じゃん。 千秋、レアな奴が居るぞ、 写真撮っとけ、マミ達に売るから」 「いや、カメラ無いし」