再び家の中へ入ると、私は美帆さんに連れられ、二階の角部屋へ足を踏み入れた。
「ここ、美帆さんの部屋ですか?」
綺麗に整頓された部屋は、家具などは置かれているが、生活感が無かった。
「うん、私の部屋。
いらないって言ったんだけど、母親の旦那さんが、気を利かせてくれたの」
「へえ」
テーブルの前に腰を降ろし、部屋を見渡していると、美帆さんは引き出しの中から名義変更に必要なマッハの書類を出した。
「今は私の名義になってるから、来週にでも、陸運局で手続きしてあげる。
やり方、わからないでしょ?」
「あ、はい。
すみません、何から何まで…」



