「女の子は誰もが、お姫様に憧れると思う?」 妹の絵を虚ろな目で見ながら、美帆さんが聞いてきた。 「え…そりゃまあ、小さい頃は」 「普通、そうよね。 でも、男の子は違う、 王子様じゃなく、王様になりたがる。 野心が在るから」 「…野心?」 そう聞き返すと、美帆さんはクスクスと笑い出した。 「似たのは顔だけじゃないって事、かな…」 「…?」