「もしかして…
美帆さんも乗るんですか、バイク」
店員が運んで来たコーヒーカップを左手に持ち、軽く口を付けてから答える美帆さん。
「…ん、たまにね。
危ないから、メッタに乗らないけど」
「へえ、意外だ…」
派手なハイヒールを履く美帆さんとバイクは、あまりにイメージが結びつかなかった。
「千秋ちゃん達って律儀で良い子だよね。
私も何かお礼しよっかな」
「え…いいですよ、そんな。
当たり前の礼儀じゃないですか」
「その当たり前にお姉さんは感動しました。
と言うより、どら焼きに感動しました」
「あはは…」
「うう〜ん、どうしよっかな〜。
何がいいかな〜」
「いや、ホントお構いなく…」



