街を歩けば、右を見ても左を見ても、不良達がノサバル荒れた時代だから、 一般人の私達でも、そういう光景は当たり前の様に視界に入ってくる。 かと言って、レディースやスケバン達がどこで何をしようが、私達には関係の無い事。 この時は、そう思っていた。 「久恵らもニッカなんか着てたら、不良と勘違いされそうだし。 こっちの駅にも駅番とか現れたら、ちょっと面倒だな」 千春がそう言い、私達は2人の赤い作業服に目を向けた。 「…声かけられた時点でアウトだろ」 「相手がね」 「…だよね」