「美帆さんに迷惑かけなかったか?」 駅の改札を抜け、電車を待っている間、私はひみ子に聞いた。 「かけなかったよー。 お昼、美帆さんがご飯おごってくれてね、2人で2時間位しゃべってた」 「2時間!?」 「美帆さん、仕事なんて適当でいいよって言ってた」 「…あの人、心配だから付いて行くって言ってたのにな」 「私あの人好きー。 美人なのに全然ハナにカケてないし、優しくて面白いのに、どこか気品があるの」 「へえ」 「老けてるけど」 「……。」