パスタをクルクルと上品に巻き、姿勢正しく食事を取る美帆さんを見て、
やはり勘違いなのかなあと、自分の直感を疑った。
「どんなバイト探してるの?」
ふいに美帆さんに聞かれた。
「私は特にこだわりとかは無いですけど、
一緒に探してる奴らは、短期でチャッチャッと稼げるバイトを探そうって言ってました」
「短期?
何か、欲しい物でもあるの?」
「はい、バイクです」
「バイクかあ、単車でも買うの?」
「あ、いえ。
デッカい単車じゃなくて、原付です。
ウチら今年16なんで、免許も取ろうかなあって、
誕生日は、みんなまだまだ先なんですけど」
「今年16なんだ?私は17だよ。
と言っても、誕生日は2月だから、学年では2個上かな」
「え…じゅ、17!?
もっと上かと思ってました…」
「あ、ヒドーイ、
私そんなに老けてる?」
「い、いえ、
大人っぽく見えただけです…」
「ショックー、
やけ食いしようかな」



