何かに打ち込んでいれば、それだけ時間が経つのも早く感じるが、
その日暮らしで適当に生きていても、やはり時間だけは、頑張って生きている奴らも、適当に生きている奴らも、
結局は平等なんだなあと、シミジミ実感した。
「高校、いいの?
千秋は行きたいんだろ」
「…行きたいって言うか、
行った方が良いとは思うけど…
まあ、いざとなれば何かの専門学校っていう手段もあるし、
あいつらに行く気が無いなら、それはそれでいいかなって思う」
「別に専門じゃなくても、行こうと思えば来年は見送って、再来年からでも行けるでしょ」
「あ、そっか」
「来年、もしかしたら何かやりたい事が見つかるかも知れないし、
その目標に高卒の資格が必要なら、再来年から通えばいいさ」
「…そうだね。
別に、焦る必要は無いよな…」
「マジメに生きて、何も見つからない奴だって居るし、
逆に、本能のまま適当に生きてたって、何かを見つける奴だって居るだろ。
ウチらには、適当が一番あってんだよ」
「適当?」
「教科書通りに生きるのは正しいと思うけど、
それが向かないハミ出し者だって、中には居るって事。
深く考えんのなんて、大人になってからでいいよ。
ウチら、バカなんだから」
「……。」



