日々、アオハル


▶︎side水戸


「「「「ひなつううううううう?!」」」」


ショッピングモールのフードコート内に響き渡る声。


先に場所を取っておこうと席に座ってすぐ聞こえてきたその声たちは、どこか聞き馴染みのあるものだった。


「ねえ、あれってバスケ部のみんなじゃん」


一緒に来ていた友人の舞が私の背後を指さす。


その視線を辿るように後ろを振り返ると、大河原くんを始めとする元バスケ部のメンバーがボックス席に座っているのが見えた。


「立ってるのって柊くんだよね?」

「うん。どうして一人だけ立ってるんだろ」


立ったまま大河原くんたちと何やら話している様子の柊くんを、遠くから見つめる。


「えっ、ちょっと待って待って。女の子と一緒にいない?!」

「え?」

「ほら、柊くんの隣!あれって三田第一の制服だよね」

「……」

「えぇ、柊くんが女の子と……。あれって彼女かな? ねえ朱音、なにか知ってる?」


柊くんが一歩前へと動いたのと同時、私たちの場所からは死角になっていて見えていなかった女の子が、姿を現した。