日々、アオハル


呆れたような口調と共に、小さなため息をひとつ溢した水戸さんは落としていた視線を戻すと、より一層強い眼差しを私へと向けた。


「ごめんだけど、はっきり言わせてもらうね」


恐ろしい前置きに全身が強張った。左手の中にある柊くんにもらったホッカイロをぎゅっと握りしめる。


「羽森さんはもう少し自分の立場を考えた方がいいと思う」

「(ああ、だめかも)」


初手でぽっきり、心が折れる。


「他校の、しかもライバル校の部員と2人で遊びに行ったり、深い関係になるって、チームを支える立場のマネージャーとしては許されないことなんじゃないかな?」

「……」

「少なくとも私は、あり得ないことだと思う」


はっきりとした口調と共に飛んでくる言葉たちは、私の急所へと的確に命中していった。


「羽森さんが柊くんをどう思ってるかは分からないよ。分からないけど、仮に特別な感情がなかったとしても、羽森さんの行動はチームへの裏切りだと思う」

「……」

「強く言いすぎてごめんね。でも同じマネージャーとして、それは違うと思ったからはっきり言わせてもらった。マネージャーなら、自分のチームに集中してあげないと。一生懸命頑張ってる皆に失礼だよ」


水戸さんに言われた言葉たちは、どれもが私が心に抱いていた不安へのアンサーだった。致死量の正論を真正面から浴びて、心も身体も砕けてしまいそうなのを必死に耐える。


そう、全て正論。反論する言葉もない。


せめて涙は流さないように唇を噛みしめることしかできない私は、なんて情けないんだろう。