神殺しのクロノスタシス〜外伝集〜

シュニィは、改めてぺこり、と頭を下げた。

「本当に申し訳ありません…。他に頼める人がいなくて…」

「そ、そんな…シュニィちゃん」

「どうしても無理でしたら、先方にお断りの連絡をしますので…。はっきりおっしゃってください」

…そうだな…。

俺とシルナが、互いに顔を見合わせた。

シュニィがこんなに困っているのだ。何とかしてあげられるものなら、何とかしてあげたい。

…しかし。

演劇会…だろ?俺達に何が出来るんだ?

「…俺、演技下手なんだよな…」

「うぅ…私も…」

シルナは嘘をつく時、思いっきり顔に出るタイプだもんな。

かく言う俺も、似たようなものだが…。

「こんな時、シルナが本物のパンダだったらな…。子供達にさぞやウケただろうに…」

「わ、私は人間だよっ?」

分かってるよ。冗談だ。

「ごめんな、シュニィ…。何とかしてやりたいのは山々なんだが…。俺達には、どうしようも…」

「そう…ですよね。ごめんなさい…。無理を言ってしまって、申し訳な、」





「その話、聞かせてもらったよ」




しゅたっ、と。

目の前に、人影が二人、舞い降りるように現れた。