神殺しのクロノスタシス〜外伝集〜

今更後悔しても、もうどうすることも出来ない。

泣いても叫んでも、何をしても無意味だ。

ならば、俺に出来ることは何か。

ベルーシャとの約束を守ることだけだ。

俺は決して彼女を忘れない。ずっとずっと…永遠に、彼女を覚えている。

俺が死ぬ最後の一秒まで、ずっと。

そして、この世界を見守り続ける。

大天使サンダルフォンではなく、ただのクロティルダとして。

ベルーシャが、美しい俺の姫が創ってくれた、この新しい世界を。

彼女が希望を抱いた、新しい世界の行く末を。





…滅びた方の世界はどうなったか、と?

確かに、それは重要だな。

滅びた「旧時代の世界」は、今も消えることなく残っている。

そこには、かつて人類が残した建造物や、研究物が残されている。

人は死に絶えたが、代わりに人ならざるモノが闊歩する世界になった。





滅びた世界はその後、「冥界」と呼ばれるようになった。