神殺しのクロノスタシス〜外伝集〜

寝室に戻ってきた私が、まず、何をしたか。

ベッドに飛び込んで、枕を抱き締めて。

「…っふ…うぅ…。くぅ…」

声を押し殺して、ひたすら泣きじゃくることだった。

嗚咽を漏らしたら、眠っている妹が起きてしまうかもしれない。

泣くな。声を出すな。こんなことで泣いても仕方ない。

誰も悪くないんだから。お父さんもお母さんも。…多分、私も。

「ひぅ…。…うぇっ…」

それでも、溢れる涙を止めることは出来なかった。

どうして、こんなことに。

なんでこんなことになっちゃったんだろう。

魔導適性なんてものが…。…ううん、魔法なんてものがこの世にあるから。

神様が…私を、この世に連れ戻したりするから。

こんな思いをするなら…あのまま、死んでいたかった。

私は心の底から、神様を憎んだ。神様を恨んだ。

そして何よりも、誰よりも。

両親の期待に応えられなかった、自分自身を呪った。