神殺しのクロノスタシス〜外伝集〜

「…あれ…」

気がつくと、私はベッドの中で天井を見つめていた。

…私…一体、何の夢を見てたんだっけ?

暗い闇の中にいるみたいで、頭の中がふわふわして…。

私は、枕元に置いていた目覚まし時計を確認した。

まだ朝になっていない。

何だか随分長く眠っていたような気がするけど、まだ3時間くらいしか眠ってないようだ。

同じ部屋の中で眠っている、妹の寝息が聞こえてきた。

私ももう一回眠ろうと思ったけれど、全然眠くない。

しばらく、ベッドの中で右に転がったり、左に転がったりしていたけど。

やっぱりどうしても眠くならなくて、私は眠ることを諦め、ベッドから降りた。

寝室でゴソゴソしてたら、眠っている妹を起こしてしまうかもしれない。

そう思った私は、少し迷ってから、寝室を出てリビングに行こうと思った。

朝になるまで、リビングで待っていよう。

私は妹を起こさないよう、そっと寝室を出た。

出来るだけ音を立てないように、忍び足で階段を下りて、リビングに向かう…。

…その時。

…何処からか、からん、と何かが転がるような音が聞こえた…気がした。

「え…?」

驚いて振り向いたけれど、そこには何もない。

…何?今の。

サイコロが転がった音…。…みたいな。

何処から聞こえたんだろう…?

だけど、やっぱりいくら見ても、何かが転がっている様子はない。

…何だか分からないけど、気の所為ってことで良いんだろうか?

何かに見られているような錯覚に陥った私は、急いでリビングに向かおうとした。

…しかし。

今度は、誰かの話し声が聞こえてきた。

「…けど、やっぱりあの子は…」

「…で、こんなことに…」

その声は、リビングから聞こえてきていた。

さっきの物音にはびっくりした私だけど、今度は驚かなかった。

リビングから聞こえてきたその声は、私の両親のものだったからである。

…二人共、まだ起きてたの?

いや、と言うか、もう起きたの?と言う方が正しいか。

まさか、両親がこんな時間に起きているとは思わなかった。

…まぁ、私も起きてるんだけど。