神殺しのクロノスタシス〜外伝集〜

「本当にお弁当作ってくれたの?もう?」

「あぁ…。まぁな」

「やったー、ありがとう。ジュリス大好き」

大袈裟なヤツ。

まぁ、喜んでくれて悪い気はしないな。

「何処で食べる?…近所の公園にでも行くか?」

折角のお弁当だ。

室内で食べるより、外でビニールシートを広げて食べる方が、お弁当っぽくて良いだろう。

さながら、園児の遠足だな。

すると。

「あのね、ジュリス。私、行きたいところあるの」

「行きたいところ?」

「うん、海」

…海。海か。

成程…海でお弁当。

「それは悪くないと思うが…。でも、今の季節だと泳げないぞ?」

「泳がなくて良いの。海、見ながらジュリスのお弁当食べたい」

だ、そうだ。

俺は何処でも良いし、ベリクリーデの望む場所にしよう。

「分かった。じゃあ海、行ってみるか」

「やったー。ジュリスと遠足」

…遠足って言っちゃってるし。

「おやつと、水筒とー。…リュックに入れて持っていこーっと」

本当に遠足だな。

まさか、遠足の引率をする羽目になるとは…。

…まぁでも、ベリクリーデに一人で行かせる訳にはいかないし。

俺が断ったら、奴がまた図々しく現れるだろうから。

仕方ない。…俺が付き合うよ。