神殺しのクロノスタシス〜外伝集〜

…一通り、全部説明した後。

「なーんだ、そういうことかー。それならそうと言えよ」

あっけらかん。

だから、それを言おうとしたらお前が、呪いだの生贄だの言い出したんだろ。

ったく…。

「ふーん、これが冥界産のカエルねぇ…」

キュレムは、虫かごの中のカエルを、興味深そうに眺めた。

「…キモいな」

「キモいですね」

…まぁ、キモいけども。

「このカエル、本当に食うの?」

「…うん」

「ふーん…。本気で食うの?」

「…うん…」

…食うんだよ。

食用だって言ってんだから。多分…大丈夫なんだろう。

「…良かったら、一緒にどうだ?」

「冗談じゃねぇ…と言いたいところだが、乗りかかった船半分、興味半分で手伝ってやるよ」

有り難い。

「…ルイーシュは?どうする?」

「そうですね。じゃ、俺は味見係で」

「おい待てふざけんな。食べるだけかよ」

…まぁ良いよ。味見係でも。

味見っつーか、ほぼ毒見だからな。

「…さてと」

改めて、カエルを屠殺する時。

ごめんな、悪いけど。

俺達の糧になってくれ。

俺は、虫かごの中からカエルを取り出し、再度まな板に押し付けた。