神殺しのクロノスタシス〜外伝集〜

どうやらベリクリーデは、シュニィが持ってきていた、アイナのキャラ弁…の、残りものを入れたお弁当を見て。

キャラ弁って凄い、可愛い、と憧れを抱き。

自分も食べてみたい、と思ったらしい。

…成程ね。

「…駄目かな?」

「え?あ、いや…」

「そっか。やっぱり駄目だよね…。…よし、ジュリスに頼るんじゃなくて、自分で作ろう!」

「それはやめろ」

その心意気だけは買う。心意気だけは。

でも、お前は調理場に立たせたら駄目だ。

料理に使うボウルを用意してくれ、と頼んだらラグビーボールを持ってきたこと、俺は忘れてないぞ。

「クロティルダは?お弁当、作れる?」

と、天使に尋ねるベリクリーデ。

「どうだろうな…。生憎、料理は経験がない」

勝ったな。

何がとは言わんが、俺の勝ち。

「大丈夫だ、ベリクリーデ。…俺が作るよ。キャラ弁でも何でも」

「ほんと?ジュリス」

「あぁ、任せろ」

「やったー。ジュリスありがとう!」

…よし。それで良い。




…と、安請け合いしてしまったのが過ちだった。