神殺しのクロノスタシス〜外伝集〜

「それより、早くアイナちゃんとこに帰ってやれよ」

ママがいなくて、寂しがってんじゃねぇの?

「そもそも、シュニィ。あんたさん、一人で大丈夫なのか?アイナちゃんの傍についててやらないといけないし、それに弟君の面倒も…」

レグルス君だっけ?あの子も、まだ小さいだろ。

熱を出したアイナちゃんには、当然ついててやらないといけないし。

レグルス君の方も、目を離せないはずだ。

一人でてんてこ舞いになってるシュニィちゃんを想像して、思わずそう聞いてしまったが。

「あ、はい…。レグルスは、子守りのエレンさんが見ててくれますから」

「あぁ…そうなん」

じゃあ、弟君の方は大丈夫…。

…つっても、子守りさんとママとじゃ、全然違うもんなぁ。

アイナちゃんが熱を出した以上、同じ家に住んでいるレグルス君も、これから体調を崩す恐れがある。

小さい子は、すぐ風邪が伝染るからな。

アイナちゃんが発熱した時点で、姉弟、別々の部屋に隔離してるだろうが…。

昨日の時点で感染ってたら、レグルス君もアウトだな。

その辺の事情もあって、やっぱり、シュニィちゃんがつきっきりで、子供達の面倒を見なければならない。

…しょうがないか。

「…分かったよ。こっちのことは気にしなくて良いから、さっさと帰ってやれ」

「ありがとうございます。本当に…なんとお礼を言ったら良いか…」

「はいはい、もうそういうのいーから。はよ帰れって」
 
俺は、しっしっ、とシュニィちゃんを追い払うように言った。

こうでもしないと、永遠にここでお礼言ってそうなんだもん、この子。

「は、はい。それでは…」

シュニィちゃんは、申し訳なさそうに、何度もぺこぺこと頭を下げつつ。

アイナちゃんの待つ自宅に、早足で帰っていった。






…さてと。

「…で、ルイーシュ君」

「…何ですか、キュレムさん」

「…新人研修って、何すれば良いんだ?」

「…何も考えずに引き受けたんですか?」

…えーっと…。

…テヘペロ☆