神殺しのクロノスタシス〜外伝集〜

ルイーシュが屋根裏を照らしてくれたお陰で、ようやくはっきりと見え始めた。

とはいえ、この屋根裏の中。

めっちゃくちゃ埃っぽい。

埃の厚い厚い層が、パイ生地みたいに積み重なっている。

エロ本どころか…この家を建てて以来、一度も、誰も入ったことがないみたいだ。

指先で、そっと埃を擦ってみると。

もさっ…とした埃の塊がごっそり指の先についた。

…うへぁ…。

息をするだけで、喉が痒くなるほど埃っぽい。

成程…。いかにもネズミが住んでそうだな…。

「どうです?キュレムさん。いますか?ネズミ」

「…うーん…」

きょろきょろと見渡してみるが、ネズミの姿は見えない。

…そういや、あいつら夜行性なんだっけな。

今は昼間だから、多分寝てるんだろう。

この埃のクッションをベッド代わりに。

そりゃ随分寝心地が良いことだろう。

もっと、屋根裏で大運動会してるものだと思っていたが…。

「…これは…夜に来ないと駄目かもな」

「えー…」

「えー言うな」

だって、しょうがないだろ。

俺だって面倒だけど。

あの疲れ果てたおばーちゃんの姿を見たら、何とかしない訳にはいかない。