神殺しのクロノスタシス〜外伝集〜

それから俺は、昼寝から目覚めたチビベリクリーデに付き合って、部屋の中で遊んでやったのだけど…。




「はー…。疲れた…」

「じゅいしゅ。じゅいしゅー」

チビベリクリーデは、よじよじと俺の身体によじ登ろうとしている。

「はいはい、分かった。分かったから…」

子供の体力って凄いよな。

これだけ動いても、まだまだ元気が有り余っているらしい。

この小さな身体の何処に、そんな無尽蔵な体力が秘められているのか。

俺の方が保たないよ。

「じゅいしゅー」

「はいはい…。ほら、でんでん太鼓やるから」

「…!でんでーん」

いつか作ったでんでん太鼓を、チビベリクリーデに手渡すと。

そりゃもう嬉しそうに、でんでんして遊んでいた。

でんでん太鼓で喜ぶのも、子供の頃から変わってねぇんだなって。

…しかし。

「…はむっ」

「あ、こら!口に入れちゃ駄目だって」

あろうことか、でんでん太鼓を齧ろうとするチビベリクリーデ。

だから。何でもかんでも口に入れちゃ駄目だ。

「ころころ〜」

「…」

でんでん太鼓をそっと取り上げると、ベリクリーデはベビーサークルの中で、ころころ転がっていた。

ベリクリーデには、ベビーサークルの中は狭く感じるようで。

あっちへころころ、こっちへころころしては、俺の身体をジャングルジム代わりに登ろうとしてくる。

明らかに、元気と体力が有り余っている。

…これじゃ、このまま夜を迎えても、寝てくれそうにないな。

室内で遊ぶより、外に連れて行って遊ばせる方が良いかもしれない。

「…よし、ベリクリーデ。ちょっとお外に出よう」

「…おそと?」

「そうそう、お外。一緒に行こうな」

「わーい」

こういう素直なところは、変わらず良いところなんだけどなぁ。

俺は、チビベリクリーデをそっと抱き上げた。