神殺しのクロノスタシス〜外伝集〜

「普通のアイスクリームでも良いけど…。なんか最近、駅の近くに新しいジェラート屋が出来たって、隊員達が話してるのを思い出してな。折角だからそこに行こうと思ってな」

と、説明するジュリス。

「あー…。その話、この間学院長に聞いたわ…」

「俺も聞きました」

この間、ルイーシュと二人で学院長に会いに行った時、めっちゃ熱く語ってくれた。

「駅前に新しく出来たジェラート屋さんがね、生徒に『美味しいですよー』って教えてもらって、行ってみたら凄く美味しかったんだよー!チョコジェラートに、チョコクリームとチョコソースとチョコチップをトッピングしてもらったんだ〜!」…って。

チョコにチョコとチョコとチョコをトッピングして食べたのかよ。

傍で聞いていた羽久は呆れ、イレースちゃんは軽蔑の表情を浮かべていたが。

学院長だけは、満面の笑みだった。

…店員もドン引きだっただろうなぁ。

とにかく、ジェラートが美味しかったのはよく分かった。

これからジュリスとベリクリーデちゃんは、そのお店に行くらしい。

「良かったら、お前達も一緒に来るか?」

と、ジュリスが誘ってくれた。

…。

…その誘いは嬉しいんだけど。

「…でも、俺達、デートの邪魔じゃねぇの?」

「そうですよ。俺達がついていったら、美男美女カップルにくっついてる、お邪魔虫二人組みたいになりません?」

それな。

「ならねーよ。…何言ってんだお前ら…」

「…?」

呆れるジュリスと、首を傾げるベリクリーデちゃん。

あ、そう。

なら、遠慮なくお邪魔させてもらうとしようか。

「それじゃ、ジュリスの奢りってことでよろしく」

「ご馳走様です、ジュリスさん」

「お前ら…。…ったく、分かったよ」

話が分かるねぇ、ジュリス。

そう来なくっちゃ。