神殺しのクロノスタシス〜外伝集〜

壁に押し潰されて、あっという間にぺっちゃんこになったGが、ひらひらとその場に落っこちた。

…儚い命だったな。

殺虫剤も使わずに…一撃で昇天させてしまった。

むしろ、Gを苦しめずに退治出来て良かったのかもしれない。

イレース…。お前が最強だよ。

俺もシルナも、一瞬にして葬られたGの遺骸を前に、呆然としていたが。

「…?何です、あなた達」

イレースは、黙り込んでしまった俺達を怪訝そうに見つめた。

「そんなことより、これ、先程届いた郵便物です。確認しておいてください」

「…」

「…何ボーっとしてるんです」

「…えっ?あっ…あ、ありがとう」

狼狽えながら、シルナはイレースの手渡した郵便物を受け取った。

「それでは」

用事を済ませると、イレースはさっさと学院長室を出ていった。

…Gの死骸を置き去りにして。

このGは…俺が始末しておくよ。

それから。

「…シルナ」

「…何?羽久…」

「イレースには…。…逆らわないようにしような」

「…そうだね」

その後、俺がGジェットの備蓄を欠かさないようになったのは、言うまでもない。







END