こうなったら、覚悟を決めるしかなかった。
「殺虫剤…殺虫剤は何処だ!?」
「いやぁぁぁ!壁を這ってるぅぅぅ!」
「ちょ、ひっついてくるなって!」
今、殺虫剤探してるんだよ。
狼狽えまくる俺達人間を嘲笑うように、我が物顔でカサカサと動き回るG。
完全にビビっているシルナは、泣きながら俺にしがみついてきた。
邪魔すんなって。今殺虫剤を…。
「えぇと、これじゃなくて、これでもなくて…!」
俺は、殺虫剤がありそうな棚の中を必死に漁った。
畜生、どっかにあるはずなのに、全然見つからない。
このままじゃ逃げられるぞ。
Gの潜む部屋で生活するなんて、御免だ。
棚の中身を引っ掻き回していると。
つきに、探しているものが指先に触れた。
「あっ!あった…!」
これだ。殺虫剤。
その名もGジェット。やっぱりコレだよ。
ただし、これを吹き付けると、余計に狂ったようにGが動き出すから要注意。
「よしっ、食らえ…!」
俺はGジェットを向け、噴射レバーを強く押したが。
勢いよく殺虫剤が吹き出されるはずの噴出口からは、申し訳程度に、白い煙が一瞬出ただけだった。
カシュッ、と間の抜けた音がして、その後は何度レバーを押しても、何も出なかった。
「…畜生、ガス欠…!!」
俺は、思わずその場に崩れ落ちた。
こんなことってあるか?なぁ。唯一の殺虫剤が。薬液切れで使えないなんて。
一体神は俺にどうしろと言っているのか。
すると。
「あぁぁぁ!」
シルナが、また悲鳴を上げた。
「何だよ!?どうした」
「逃げる!逃げようとしてるよ!」
Gジェットを見て、危機感を抱いたのか。
Gは壁を這って、学院長室の扉の方に向かった。
あいつ、この部屋を脱出しようとしてやがる。
今逃したら、もう捕らえることは出来ないだろう。
しかし、肝心のGジェットはガス欠。
とにかく、見失わないように追いかけ、
…ようと思ったら、そこに。
「失礼しますよ。学院長」
我が校の、頼もしい唯一の女性教師、イレースが学院長室に入ってきた。
シルナはそれを見て、更に青ざめた。
「ひぃぃ!イレースちゃん!今は駄目!Gが…」
「は?」
「イレースちゃん、逃げ…」
「…ん?」
叫びまくり、泣きまくるシルナを怪訝そうに見ていたイレースが、ふと顔を背けた。
そして、自分の真横の壁を這うGを発見。
さすがのイレースも、突然目の前に現れた巨大Gに悲鳴をあげるかと思われたが。
バァンッ!という音がした。
…イレースが、手に持っていたファイルで、壁を這うGを叩きつけた音だった。
…一撃、粉砕。
「殺虫剤…殺虫剤は何処だ!?」
「いやぁぁぁ!壁を這ってるぅぅぅ!」
「ちょ、ひっついてくるなって!」
今、殺虫剤探してるんだよ。
狼狽えまくる俺達人間を嘲笑うように、我が物顔でカサカサと動き回るG。
完全にビビっているシルナは、泣きながら俺にしがみついてきた。
邪魔すんなって。今殺虫剤を…。
「えぇと、これじゃなくて、これでもなくて…!」
俺は、殺虫剤がありそうな棚の中を必死に漁った。
畜生、どっかにあるはずなのに、全然見つからない。
このままじゃ逃げられるぞ。
Gの潜む部屋で生活するなんて、御免だ。
棚の中身を引っ掻き回していると。
つきに、探しているものが指先に触れた。
「あっ!あった…!」
これだ。殺虫剤。
その名もGジェット。やっぱりコレだよ。
ただし、これを吹き付けると、余計に狂ったようにGが動き出すから要注意。
「よしっ、食らえ…!」
俺はGジェットを向け、噴射レバーを強く押したが。
勢いよく殺虫剤が吹き出されるはずの噴出口からは、申し訳程度に、白い煙が一瞬出ただけだった。
カシュッ、と間の抜けた音がして、その後は何度レバーを押しても、何も出なかった。
「…畜生、ガス欠…!!」
俺は、思わずその場に崩れ落ちた。
こんなことってあるか?なぁ。唯一の殺虫剤が。薬液切れで使えないなんて。
一体神は俺にどうしろと言っているのか。
すると。
「あぁぁぁ!」
シルナが、また悲鳴を上げた。
「何だよ!?どうした」
「逃げる!逃げようとしてるよ!」
Gジェットを見て、危機感を抱いたのか。
Gは壁を這って、学院長室の扉の方に向かった。
あいつ、この部屋を脱出しようとしてやがる。
今逃したら、もう捕らえることは出来ないだろう。
しかし、肝心のGジェットはガス欠。
とにかく、見失わないように追いかけ、
…ようと思ったら、そこに。
「失礼しますよ。学院長」
我が校の、頼もしい唯一の女性教師、イレースが学院長室に入ってきた。
シルナはそれを見て、更に青ざめた。
「ひぃぃ!イレースちゃん!今は駄目!Gが…」
「は?」
「イレースちゃん、逃げ…」
「…ん?」
叫びまくり、泣きまくるシルナを怪訝そうに見ていたイレースが、ふと顔を背けた。
そして、自分の真横の壁を這うGを発見。
さすがのイレースも、突然目の前に現れた巨大Gに悲鳴をあげるかと思われたが。
バァンッ!という音がした。
…イレースが、手に持っていたファイルで、壁を這うGを叩きつけた音だった。
…一撃、粉砕。


