神殺しのクロノスタシス〜外伝集〜

さて、大急ぎで仕事を一段落させ。

「よし、ベリクリーデ。そろそろ終わったぞ」

「もしもしジュリス♪ジュリスさん〜♪せっかいっでいっちばん、おっまえっ、ほどー♪」

おい。もう歌うのやめろって。

「ふっふふっふふっふふーん♪らっららっららー♪」

歌詞覚えてないのかよ。

そこは、「歩みののろいものはない。どうしてそんなにのろいのか」だろ。

いや、俺の歩みはのろくないけども。

「どーしてそんなにジュリスなのー♪」

「…おい」

「もしもしジュリスー♪」

「こら。いい加減にしろ」

「…ほぇ?」

ようやく、くるりとこちらを向くベリクリーデ。

やっと気づいたか。

「お前…さっきから、適当な替え歌ばっか歌いやがって。もう相手してやらないぞ」

「えっ」

誰の為に、大急ぎで仕事を終わらせたと思ってるんだ。

何か勘違いしてるのかもしれないが、俺は元々、お前と遊んでる暇なんてないんだぞ。

しかし、ベリクリーデ相手にこのような脅し方をするのは、大きな間違いだった。

「…ジュリス、遊んでくれないの?」

途端に、悲しそうな顔になるベリクリーデ。

えっ。

「ジュリスが遊んでくれない…。…寂しい…」

「いや、あの、俺、そういうつもりで言った訳じゃ、」

「よし。じゃあクロティルダに遊んでもらおう」

は?

「クロティルダ〜。クロッティ〜」

「あっ!おま、こらっ…」

「俺を呼んだか」

…来やがった。

俺が…余計なことを言ってしまったばかりに。

「クロッティあのね、ジュリスが一緒に遊んでくれないって」

俺を悪者にするな。って、俺のせいなんだけど。

「そうか。それは残念だったな」

「クロティルダは一緒に遊んでくれる?」

「俺で代わりになるなら、良いだろう」

畜生。帰りやがれ。