神殺しのクロノスタシス〜外伝集〜

それは、月末のある日のこと。





「あ〜…。忙しい…」

俺は自分の部屋のデスクに向かって、忙しくペンを動かしていた。

月末って、何でこう忙しいんだろうな。

仕事を先延ばしにしたつもりはなかったんだが。

あれやこれやと立て込んで、すっきりと月明けを迎えられない。

まぁ、毎月のことだから、慣れてるっちゃ慣れてるんだけどな…。

昼休みの時間になったが、食堂には行かず、そのまま仕事を続けた。

食事をしている時間が惜しい。

後で、仕事が落ち着いたら、軽くサンドイッチでも食べよう。

…と、思っていると。

「ジュリス〜。じゅーりーすー」

…来やがった。

俺の仕事を邪魔するかのように。

言うまでもないが、ベリクリーデである。

「ジュリスー。お昼ご飯食べに行こう」

ひょこっ、と顔を覗かせた。

「あのね、今日の日替わり定食は、しょーがやき、なんだって」

生姜焼きか。美味しそうだな。

でも、今日は食べに行けないんだよ。

「きっと、ショウガをまるまる焼いた食べ物なんだろうね」

「いや、違うって…」

「ショウガの丸焼き…。…美味しいのかな?」

「…豚肉だって…」

食べたことないのか。生姜焼き。

今度作ってやるから。な?美味しい料理なんだよ。