神殺しのクロノスタシス〜外伝集〜

ーーーーー…とある、徹夜明けのお話。

「あ〜…。眠い…」

昨晩は、久々にオールだった。

というのも、昨日の任務の報告書を仕上げるのに手間取って。

ベリクリーデと一緒の任務だったんだけどさ。

任務中も、あっちにふらふら、こっちにふらふらして。

任務は無事に終わったんだけど、問題は、その帰り道。

「あ、トカゲ見つけた。おやつにしよう」とか言って、道の真ん中でトカゲを追い回し始めて。

それを羽交い締めにして止めるのに、どれほど苦労したことか。

トカゲを捕まえようとじたじたするベリクリーデを、必死に止めたよ。

その場を通りかかった通行人の、「何なの?あの人達…」という、痛い視線。

思い出しただけで泣きそうになる。

ベリクリーデにトカゲを諦めさせる為に、急遽、近くにあったソフトクリーム屋で、ソフトクリームを食べさせてやって。

それでようやく、トカゲを諦めてくれた。

ホッ。

…つーか、トカゲの代わりにソフトクリームって。

そもそも、トカゲって食べるものじゃねぇ…。

という正論は、当然、ベリクリーデに通用するはずがない。

何とか無事に聖魔騎士団隊舎まで戻ってきたけど、その頃には既に日が暮れていた。

で、そこから任務の報告書を仕上げていたら…。

気がつくと朝になっていた、ってワケ。

…はぁ。

このままベッドに倒れ込みたいところだが、その前に何か食べよう。

昨日、夕飯食べずに部屋にこもりっきりだったから。

それで、朝、食堂に行くと…。

「ジュリスー。ねぇジュリス〜」

食堂で朝食を食べている、俺の姿を見つけるなり。

ベリクリーデは目を輝かせて、こちらのテーブルに駆け寄ってきた。

飼い主を見つけた犬かよ、お前は。