神殺しのクロノスタシス〜外伝集〜

念願のりんご飴の後に、キュレムとルイーシュへのお土産を購入した。

その間、ベリクリーデとクロティルダは、大人しくりんご飴といちご飴を、それぞれ食べていた。

「もぐもぐ。ばりばり。美味しい」

ベリクリーデはりんご飴を、そのままガジガジバリバリと、齧って食べていた。

…ベリクリーデ。それは飴だぞ。齧るんじゃなくて、舐めろよ。

歯、強いな。

一方のクロティルダは、ひたすらいちご飴をぺろぺろしていた。

飴の部分がなくなって、いちごだけになっても、まだ舐めていた。

…齧れよ。

何なんだ、この対照的な二人は。

ベリクリーデが、大きなりんご飴をすっかり平らげた頃。

「はー。美味しかった」

「良かったな」

念願のりんご飴を食べられて、満足したか?

お前、りんご飴好きだよな…。

「でも、ジュリスが作ってくれたりんご飴の方が美味しかったな」

「そんなことはないだろ…」

「ほう。ジュリスはりんご飴まで作れるのか」

おい、クロティルダ。感心することじゃねぇって。

レシピさえ知ってれば、誰でも出来るよ。

「そうだよ。凄く美味しいの。ジュリスは天才だから」

話を盛るなって。

そして、何でお前が自慢げなんだ…?

…すると、その時。

会場から突然、カウントダウンが始まった。

…お、そろそろか

「ふぇっ」

びくっ、とするベリクリーデと。

「何だ。地球滅亡のカウントダウンか?」

…お前のそれ、真顔で言うから、冗談が冗談に聞こえないんだよ。

違うっつーの。

お前ら、どうやら忘れているようだな。

今日のメインイベントを。

カウントダウンが0になった瞬間。

ついに、暗い夜に大きな花火が打ち上がった。

どーん!…ぱらぱらぱら…。…ってなもんだ。