神殺しのクロノスタシス〜外伝集〜

ーーーーー…きっかけは、とある一枚の写真だった。





今日は、月に一度の聖魔騎士団全体会議の日。

その日、俺は早めに会議室に向かった。

というのも、落ち着きのない奴がいるからである。

「ジュリス、ジュリス。あのね、聞いて」

「はいはい、何?」

ご覧の通り、ベリクリーデである。

こいつは、会議があろうとなかろうと、関係なしにうろちょろ、ちょこまかするからな。

早めに、逃げられる前に、会議室に連れてきておいたのだ。

案の定、ベリクリーデは今日も大はしゃぎの様子で。

「この間ね、面白いもの見つけたんだよ」

「面白いもの?」

「うん。あのね、野生の九官鳥」

「それ、本当に野生か…?」

…いるの?野生で。九官鳥。

見たことないんだが?

「カー、カー、って鳴いてたんだよ」

「…それ、カラスじゃね?」

「捕まえたかったなー」

…捕まえなくて良いっての。

「見せたかったなー」

…見せなくて良いっての。

「美味しいのかな?」

「食べるなよ…」

お前って奴は。野生の生き物、何でも食べ物に見えるんだから。

変なもの拾って食べちゃいけません。

…などと、ベリクリーデと話していると。

他のメンバーが、次々と会議室に到着してきた。

「よーっす、ジュリス。今日も元気にイチャついてんな」

「誰がだよ。キュレム」

何処をどう見たら、そんな風に見えるんだ。

「何の話してたんですか?ベリクリーデさん」

「あのね、ジュリスと一緒に、九官鳥食べたいねーってお話してたの」

「へぇー。二人共、変わった焼き鳥がお好きなんですね」

ちょっと待てルイーシュ。俺は違う。

ベリクリーデ。お前も何勝手なこと言ってんだ。

これ以上変な誤解が生まれる前に、早く会議、始まってくれ。