本当なら、ベリクリーデも一緒に任務に連れていけたら良かったんだけどな。
残念ながら今回の任務は、ベリクリーデには全く向いていない。
何をするのかと言うと、家屋の解体である。
もう使われなくなった古い空き家を取り壊して欲しい、という要請があったのだ。
…え?それは解体業者の仕事だろ、って?
それはまぁ…その通りなんだが。
今回のケースは、その解体業者から依頼されたのだ。
というのも、今回解体して欲しい家屋というのが、ちょっと特殊な場所にあって。
そこは昔からある古い住宅地で、住宅密集地でもある。
昔の建築基準で建てられた住宅ばかりだから、隣の家との距離が非常に近く。
古い家が、ほとんど隙間なく、みっちりと並んで建っている状態なのだ。
今回解体する家屋は、その中でも非常に古く、しかも長い間ずっと空き家状態で、家自体が物凄く傷んでいる。
家っていうのは、住まなかったらどんどん傷んでいくものだからなぁ。
屋根も壁も床も脆くなって、今にも崩れそうな有り様なのだとか。
それだけでも、非常に危険なのに。
隣の家と密接して建っているものだから、下手にその家だけ壊すと、周囲の家屋まで巻き込んでしまう可能性がある。
一軒壊しただけで、周辺を巻き込んでドミノ倒し…なんて事態になったら。
…うん。考えるだけで恐ろしい。
そこで、俺達聖魔騎士団にお呼びがかかったのだ。
要するに、魔法の力でどうにかしてくれ、ってことだな。
まぁ、それほど難しい仕事じゃあない。
一端周辺の家に、防御魔法を張って。
その状態で、当該家屋だけを、最低限の力を加えて壊す。
で、綺麗に更地になったら、防御魔法を解除する。
これで終了だ。
作業としては簡単だが、魔力の量を調節しながら、絶えず周辺に気を配る必要がある。
内容自体は簡単だが、実際に行うとなると、非常に気を遣う、繊細な仕事と言えるだろう。
…もうこれだけで、ベリクリーデには向いてないって分かるだろう?
あいつの魔法は、威力こそ凄まじいものがあるが。
いつだって大雑把で、出力の加減というものを知らないからな。
何でもかんでも、ちゅどーんすれば良いものと思って。
危うく、周辺の家屋もまとめてお星様になりかねない。
冗談じゃ済まないんだぞ。
こういう時、ベリーシュに来てもらうと助かるのだが。
まぁ、俺でも事足りるのだから、俺が行くよ。
だからその間、ベリクリーデはでんでん太鼓で遊びながら、大人しく待っててくれ。
「夜までには帰ってくるから。それで遊んで、良い子にしててな?」
「うん、頑張る」
よし。それで良い。
さっきまで、しょぼーんとしていたベリクリーデだが。
余程でんでん太鼓が物珍しいらしく。
「よーし。でんでんしよう。三三七びょうしー、でんでん、でんでんでん、でんでんでんでん」
などと、一人で夢中になって遊んでいる。
全然三三七拍子じゃないけど、楽しそうに遊んでるから良かった。
「でんで、ふぇっくちゅ!」
くしゃみも挟んでるけども。
…これなら、一人でも大丈夫そうだ。
じゃ、俺はこの間に、任務に行ってくるとするかな。
残念ながら今回の任務は、ベリクリーデには全く向いていない。
何をするのかと言うと、家屋の解体である。
もう使われなくなった古い空き家を取り壊して欲しい、という要請があったのだ。
…え?それは解体業者の仕事だろ、って?
それはまぁ…その通りなんだが。
今回のケースは、その解体業者から依頼されたのだ。
というのも、今回解体して欲しい家屋というのが、ちょっと特殊な場所にあって。
そこは昔からある古い住宅地で、住宅密集地でもある。
昔の建築基準で建てられた住宅ばかりだから、隣の家との距離が非常に近く。
古い家が、ほとんど隙間なく、みっちりと並んで建っている状態なのだ。
今回解体する家屋は、その中でも非常に古く、しかも長い間ずっと空き家状態で、家自体が物凄く傷んでいる。
家っていうのは、住まなかったらどんどん傷んでいくものだからなぁ。
屋根も壁も床も脆くなって、今にも崩れそうな有り様なのだとか。
それだけでも、非常に危険なのに。
隣の家と密接して建っているものだから、下手にその家だけ壊すと、周囲の家屋まで巻き込んでしまう可能性がある。
一軒壊しただけで、周辺を巻き込んでドミノ倒し…なんて事態になったら。
…うん。考えるだけで恐ろしい。
そこで、俺達聖魔騎士団にお呼びがかかったのだ。
要するに、魔法の力でどうにかしてくれ、ってことだな。
まぁ、それほど難しい仕事じゃあない。
一端周辺の家に、防御魔法を張って。
その状態で、当該家屋だけを、最低限の力を加えて壊す。
で、綺麗に更地になったら、防御魔法を解除する。
これで終了だ。
作業としては簡単だが、魔力の量を調節しながら、絶えず周辺に気を配る必要がある。
内容自体は簡単だが、実際に行うとなると、非常に気を遣う、繊細な仕事と言えるだろう。
…もうこれだけで、ベリクリーデには向いてないって分かるだろう?
あいつの魔法は、威力こそ凄まじいものがあるが。
いつだって大雑把で、出力の加減というものを知らないからな。
何でもかんでも、ちゅどーんすれば良いものと思って。
危うく、周辺の家屋もまとめてお星様になりかねない。
冗談じゃ済まないんだぞ。
こういう時、ベリーシュに来てもらうと助かるのだが。
まぁ、俺でも事足りるのだから、俺が行くよ。
だからその間、ベリクリーデはでんでん太鼓で遊びながら、大人しく待っててくれ。
「夜までには帰ってくるから。それで遊んで、良い子にしててな?」
「うん、頑張る」
よし。それで良い。
さっきまで、しょぼーんとしていたベリクリーデだが。
余程でんでん太鼓が物珍しいらしく。
「よーし。でんでんしよう。三三七びょうしー、でんでん、でんでんでん、でんでんでんでん」
などと、一人で夢中になって遊んでいる。
全然三三七拍子じゃないけど、楽しそうに遊んでるから良かった。
「でんで、ふぇっくちゅ!」
くしゃみも挟んでるけども。
…これなら、一人でも大丈夫そうだ。
じゃ、俺はこの間に、任務に行ってくるとするかな。


