神殺しのクロノスタシス〜外伝集〜

とりあえず、夏が終わるまでベリクリーデの部屋のエアコンは、俺が管理することにした。

放っといたらマジでこいつ、灼熱の部屋か、あるいは極寒の部屋に住みかねない。

ちなみに、この時クロティルダにもらった紫色の氷。
 
何時間経っても、何なら一晩経っても、まったく溶けなかった。

これはびっくりした。

クロティルダが持ってきた時と変わらず、ひんやりとした状態のままちっとも変わらない。

凄い。永久に溶けない氷。

どうやら現世の氷と冥界の氷は、まったく性質が違うらしい。

これどうしようかな、と思ったけど。

扱いに困ったので、そのまま、その辺に飾っておくことにした。

見てるだけで、気分だけでも涼しいだろ。多分。







…で、その数日後。

「…ん〜…」

「…大丈夫か?ベリクリーデ…」

「…ふみゅー…」

…奇怪な返事をしてるんだが。

見たところ、あまり大丈夫ではなさそうだ。

熱中症は治った…ようだが。

どうにも、まだ体調が優れないらしいベリクリーデ。

何日経っても、いつもの快活さを取り戻すことはなく。

ぐたー、っとソファに寝そべって、クッションを抱き締めていた。

…うーん…。