神殺しのクロノスタシス〜外伝集〜

ようやく念願のくねくねちゃんも入手したし。

他の都市伝説キャラクターも、無事に全種類コンプ。

…そりゃ、これだけ買えばコンプも出来るだろうよ。

…で、忘れてないか?大事なことを。

「ふー。楽しかったー」

ベリクリーデはご満悦であった。

「良かったな…」

結果としては。

てけてけが8体、かんかんが6体、きさらぎさんとはっしゃくさまが12体ずつ。

その他、ひさるきさんだのうらえすくちゃんだの、かんかんだーらやりあるちゃん等々。

これらも複数体出てきた。

で、さっき俺がもらった、シークレットレアのくねくねちゃんは、計3体出現した。

…それは、まぁ良いんだけど。

「すっかり夜になっちゃったね。そろそろ寝よーっと」

「ちょっと待て、ベリクリーデ」

「ほぇ?」

ほぇ、じゃない。

お前、大切なことを忘れてないか?

大量買いした食玩を開封するのは良いが。

楽しかったのは結構だが、後始末はきちんとしてもらうぞ。

別に俺は、ゴミ箱いっぱいに詰め込まれた玩具のパッケージについて文句を言ってるんじゃない。

これはまとめてゴミ袋に入れて、ポイと捨てれば良いだけだ。

しかし、ゴミ袋にまとめてポイ、とはいかないものがある。

忘れるなかれ。

「お前…この大量のチョコウエハース、どうするつもりだ?」

「…??」

そんな可愛く首を傾げても駄目。

キーホルダーと一緒に、チョコウエハースも同封されていることを忘れるな。

キーホルダーの数だけ、チョコウエハースもあるんだ。

ベリクリーデは終始キーホルダーに夢中で、チョコウエハースの方は無関心だった為。

手つかずのチョコウエハースは、山のように積まれている。

マジで山になってる。塵も積もればウエハース。

何言ってんの俺。

「わー。お菓子がいっぱいだね」

「全部同じ味だぞ…。どうするんだ、これ…」

キャラクターはランダムだが、チョコウエハースは全部同じ味。

こっちも、それぞれ味違いにしてくれれば良かったな…。

抹茶チョコウエハースとか。ストロベリーチョコウエハースとか。

って、ほんの数百円の食玩に、そんな贅沢は望むべくもない。

「一緒に食べよっかー」

「…食べ切れんのかよ…?」

それから俺達は、夜明け頃まで二人で、もぐもぐ、ばりばりとチョコウエハースを食べ続けた。

夜な夜な、二人でチョコウエハースを齧り続ける。

多分、傍から見ると異様な光景だったと思う。