神殺しのクロノスタシス〜外伝集〜

…で、その後ルイーシュと一緒に、ハンバーガーを食べに行ったのは良いんだけど。

…いい加減、俺達の精神衛生の為に、クロティルダとジュリスに和解して欲しい。

どうしたら良いの?俺ら。

仲良くしてくれとは言わない。

ジュリスの機嫌が直ってくれればそれで良い。

…それなのに…。




…とある日の昼休み。

この間、昼にハンバーガー食べに行って、酷い目に遭ったからな。

今日は、隊舎の食堂に食べに行こうっと。

「ルイーシュ…。今日、食堂行こうぜ」

「そうですね」

「何にしよっかなー。…今日の日替わり定食何かな?」

「どうでしょうね…。…唐揚げ定食だったら良いですね」

あー。めっちゃ美味いよなぁ唐揚げ。

唐揚げ嫌いです、って言う人、会ったことないもん。

老若男女問わず大好きなメニュー。

…え?唐揚げが好きなんてガキっぽい?

うるせぇ。美味いものは美味いんだよ。

ろくに味も分からない癖に、格好つけて懐石料理とか食べてドヤ顔するよりも。

俺は、ハンバーグや唐揚げをガツガツ食べて、胸を張って「美味い!」と言える大人でありたい。

だから俺はモテない。

…しかし、いざ食堂に着いてみると。

「えぇと…今日の日替わり定食は…焼きサバ定食だって」
 
「えー…」

おいルイーシュ。露骨にがっかりするんじゃない。

良いじゃん焼きサバ。美味いじゃん。

…まぁ、唐揚げの方が良かったなーとは思うけども。

サバだって美味いよ。大根おろしとか添えたら最高。

…まぁ、唐揚げの方が良かったなー…とは思うけども。

ルイーシュが唐揚げとか言うから、俺の口がもう、唐揚げの口になってたんだよ。

俺達は、食堂の入り口に設置されている券売機に向かった。

「仕方ない…。ここはカレーライスでお茶を濁すとしましょう」

ルイーシュは日替わり定食ではなく、カレーライスを選択。

「えーと、じゃあ俺は…焼きサバ、」

「キュレムさんはカレーうどんにしよう」

「あ、こらっ!」

ルイーシュが横から、勝手にカレーうどんのボタンを、ポチッと押してしまった。

あぁ…俺の昼飯が、勝手にカレーうどんに…。

ある意味で、魚よりも食べるのが難しいメニューを。

どうすりゃ良いんだ。最悪、午後中ずっと、胸元にカレーうどんのシミをつけたまま過ごすことになる。

会う人会う人に、「あ、この人、お昼カレーうどんだったんだな」って思われるじゃん。

畜生…。紙エプロンとか、借りられないかな…。