神殺しのクロノスタシス〜外伝集〜

「美味しいね、ジュリスの作ったバナナジュース」

「あぁ。現世の食べ物の味も悪くない」

…ベリクリーデは良いとして。

何でお前まで飲んでんだよ、このアホ天使。

まぁ良いけどさ…。別に…。

「ジュリスは料理が上手なんだよ。いつも美味しいもの作ってくれるの」

「そうなのか。器用だな」

「でしょー?」

得意げなベリクリーデである。

俺が料理得意なんじゃなくて、お前が下手過ぎるんだよ。

それに、バナナジュースなんて、材料を全部ミキサーに入れて回しただけ。

あまり偉そうな顔して、料理とは言えないだろ。

…すると、そこに。

「…そろそろ修羅場終わった?」

「あ…お前ら…」

俺に危機を伝えに来たキュレムとルイーシュが、ひょいっ、と顔を覗かせた。

…そういや、お前らが止めてくれなかったら。

今頃このアホ二人は、野生の牛を捕まえる旅に出ているところだったんだっけ。

感謝してるよ。…一応。

「…良かったらバナナジュース、飲んでくか?」

「おっ、ラッキー。もらう〜」

「御相伴に預かります」

バナナジュースくらい、いつでも、いくらでも作ってやるから。

頼むからもう、勝手にどっか行こうとしないでくれよ。頼むから。