神殺しのクロノスタシス〜外伝集〜

いざ。くねくねちゃん狙いで。

硬貨を入れて、ガチャポンのハンドルを握る。

ベリクリーデは、俺の横でわくわくしている。

更にその隣で、クロティルダが興味深そうにガチャポンを見つめていた。

…ムカつくから、そのイケメン顔をこちらに向けるな。

という八つ当たりを、心の中でした後で。

俺は、ぐるぐるとハンドルを回した。

取り出し口に、ころん、とカプセルが転がってきた。

くねくねちゃん来い。くねくねちゃん。

俺の長い人生の中で、これほどまでにくねくねを切望したことは一度もない。

「出た?ジュリス。くねくねちゃん出た?」

「それは…開けてみないと分からないけど」

このガチャポンシリーズは、全七種類。

確率としては、七分の一だ。

果たして、結果は…。

パキャッ、とカプセルを開けてみると、出てきたのは。

「…!これは…」

「あ、これ、てけてけちゃんだー」

…惜しい。

なんか惜しい。惜しくないけど。

似たようなもんだろ。くねくねもテケテケも。

しかし、ベリクリーデはやっぱり、どうしてもくねくねちゃんが欲しかったらしく。

「…くねくねちゃんじゃなかった…」

しゅーん、と落ち込んでいた。

…やべぇ。俺のくじ運が貧弱なばっかりに、ベリクリーデを傷つけたみたいになってる。

俺、絶対悪くないよな?良いじゃんテケテケでも。

…かくなる上は、予想通り。

「…クロティルダ」

ベリクリーデは、頼りにならない俺の代わりに、クロティルダに頼った。

畜生。こうなるのが嫌だったんだよ。

「どうした、姫」

「くねくねちゃん。取ってくれる?」

「…見たところ、この玩具は七分の一で排出されるのだろう。望んだものが出現するとは限らないが」

「うぅ〜…。そうだけど…」

「…だが、まぁ良い。お前の頼みなら、やってみよう」

やってみるのかよ。

クロティルダは、すっとしゃがみ込み。

ガチャポンに硬貨を入れて、ハンドルを握った。

…天使がガチャポンを回してるぞ。

冷静に考えたら、めちゃくちゃシュールな光景だよな、これ…。

「クロティルダ、頑張れ〜」

その隣で、ベリクリーデが声援を送っていた。

いや。金を入れて、ハンドル回すだけだから。何も頑張ることはないから。運任せだから。

「くねくねちゃん、というのが欲しかったんだったな」

「うん」

「そうか。では…」

と言って、クロティルダはハンドルを回した。

ころん、とカプセルが出てきた。

ベリクリーデには悪いけど、俺は無意識に、「外れろ、外れろ」と祈っていた。

だって、俺が外れてこいつが当たるなんて、癪じゃないか。

大丈夫、大丈夫。だって七分の一だぜ?

どうせ、こいつも外れるって。

何なら被るんじゃね?こいつもはるみちゃんだったりして。

ざまぁ。世の中、そう簡単に行かないってことを教えてや、

「ほら、出てきたぞ」

「わー!くねくねちゃんだ!」

「な…!」

…な、何だと?