神殺しのクロノスタシス〜外伝集〜

ーーーーー…ベリクリーデのもとに、一人の天使がやって来た、その頃。

イーニシュフェルト魔導学院では、そんな一大事も知らず…。




「イレースちゃん!お願い!後生だから!それだけは勘弁して!ねぇ!」

「退きなさい。邪魔です」

「やめてよぉぉぉ!お願いだからぁぁ!」

半泣きで、喚きながら、イレースの足元に縋り付くシルナ。

…情けないこと、この上ない。

イレースは、露骨に顔をしかめて舌打ちした。

「ちっ、うるさい。あなた達、この鬱陶しいパンダを駆除しなさい」

「しょーがないなー」

「ごめんね、学院長」

令月が、シルナをイレースから引っ剝がし。

すぐりが糸魔法で、シルナをぐるぐる巻きにした。

「いやぁぁぁ!」

…あーあ…。

「学院ちょーには悪いけどさー。コレに協力したら、園芸部の畑に撒く肥料を一袋分買ってくれるって言うから」

「これを逃す手はないよね」

イレースのヤツ…元暗殺者組を的確に買収してやがる。

どうやら今日のイレースは…容赦をする気は全くなさそうだな。

まぁ…元々イレースは、誰に対しても容赦無いけど…。