神殺しのクロノスタシス〜外伝集〜

…そっか。これを倒す為にクロティルダは…。

「…」

「…どうした、何か思い出したか?」

「ううん。…何にも」

関係のないことだ。…今の私には。

「それより、クロティルダ。私、もっと色々見てみたい」

「色々、とは?」

「冥界の綺麗なもの。ジュリスにお土産にしたいの」

それから。

「あと、冥界の美味しいものももっと食べてみたい。ジュリスのお土産にしたい」

「モノはともかく、食べ物は難しいかもしれないな。冥界と現世では、時間の流れが違う。モノにも寄るが、持って帰ると腐るかもしれない」

それは駄目だ。ジュリスがお腹痛くなっちゃう。

じゃあ、食べ物は諦めよう。

「じゃ、綺麗なものだけでも、見たい」

「分かった。…では、行こうか」

「うん」

私は、差し伸べられたクロティルダの手を取った。