神殺しのクロノスタシス〜外伝集〜

ーーーーー…一方、その頃。

冥界では。





「わー。美味しい」

私は、冥界の深い森の中で、木の切り株に座って。

そこで、豪快に焼き肉にかぶりついていた。

滴る脂。濃厚なお肉の味。

「半分生焼けにするのがコツなんだ。焼き過ぎると硬くなるからな」

と言いながら、天使さんは、火に折った薪を放った。

それから、拾った木の枝の串に刺したお肉を、私に差し出した。

「こっちは心臓の部分だ。食べてみると良い」

「わーい。ありがとう…。…もぐもぐ…」

「どうだ?」

「美味しい」

心臓が、こんなに美味しいなんて。

噛むと、濃厚な肉の脂と共に、じゅわっと血の味が広がる。

これは美味しい。

ジュリスが作ってくれたバーベキューに匹敵する味。

ジュリスにも食べさせてあげたかったなぁ。

現世で、シュニィ達が私のことを探しているとも知らず。

私は、天使さんと一緒に焼き肉パーティーを開催していた。

…と言っても、食べてるの、私だけだけど。