匠の技の守り人 ~天命に導かれる道~ 【新編集版】

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匠の技の守り人 ~天命に導かれる道~ 【新編集版】
作品番号
1735897
最終更新
2024/10/16
総文字数
89,202
ページ数
154ページ
ステータス
完結
PV数
2,757
いいね数
1
代々続く匠の技があります。
それを受け継いできた職人さんたちがいます。
しかし、その数は減り、この世から消えようとしています。

宮大工の数が100人を割り込もうとしていますし、刀鍛冶職人は200人を切り、和紙職人も600人ほどになっています。どの専門職人の数も大幅な減少が続いているのです。また、西陣織職人の半数以上が自分の代で転廃業するという調査結果もあります。本当に切羽詰まった状態になっているのです。

それは職人さんだけの問題にとどまらず、関係する産業にも影響を及ぼしています。
例えば、手漉(す)き和紙はその出荷額が激減していますが、そのことによって主な原料である楮(こうぞ)や三椏(みつまた)の栽培面積減少につながっています。つまり、伝統産業を支える仕組みそのものが危機に瀕していることになります。

これでいいのでしょうか?
  
いいわけはありません。日本文化が廃れていくのを傍観しているわけにはいかないのです。

といっても、わたしに何かができるわけではありませんが、
せめて、一人でも多くの方に関心を持っていただければと思い、この物語を書き上げました。
皆様の心に届けば幸いです。
あらすじ
300年続く宮大工の家に生まれ育った男は、棟梁になる道を断って小説家になった。
しかし、株で大損して無一文になり、東京を逃げ出すことになる。

実家の写真店が廃業して帰る家のなくなった女性は、小さな会社でカメラマンになった。
しかし、そこで男と出会い、同居を始めることになる。

すると、二人の前に新たな道が開けることになる。
それは、匠の技を後世に伝えるという「天命に導かれる道」だった。

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