「へえ?」と意味ありげに口角が上がったのが目に映って、それからもう一度唇が軽く重なった。 もう何度目か、数えることすらしない無許可なキス。 ……何度されたって、本気で突き返して拒むことができないところまできてしまっている。 「またした」 「したくなっちゃったから。ゆずのせい」 「あたしたち、付き合ってないのに。今日も周りにそう言ってたくせに」 「……じゃあ、既成事実にする?」 「……しない、」