「わかった?」と、いつもみたいにほっぺをむぎゅっと掴まれて見上げさせられて、子どもに言い聞かせるように。
いつも通り上目遣いになってしまう、捨てた武器の中にあったあたしの必殺技は瑛くん相手だと自然に現れてしまう。
目が合って、急に恥ずかしさが込み上げてきて、逸らすために小さく頷いたらすぐまた顔を上げさせられて、目が合って、いつもとは少し違う表情をした君の顔が飛び込んでくる。
いつも余裕そうで満足げに見下ろしているのに、それがなくて、少しだけ焦りが見えた気がしたの。
「あと」と先の言葉に繋げながら、もうひと段階、近づいた。
「俺以外の前で、可愛くなんな」
「瑛く、……っ」



