甘さなんかいらない





耳元で囁かれた、きっとあたしにしか聞こえないその声は余韻も残らずすぐ消える。

反して知らない強い香水だけが残り続けて消えてくれない。



だんだんと座っているのもしんどくなってくる。前も飲みすぎて失敗してるのに、何度繰り返すの。



いっそ意識を手放してしまおうか、と目を瞑りかけた瞬間に、腕をぐっと掴まれた。



かろうじて意識を戻せば、さっきから話しかけてきていた元同級生が腕を掴んできていて、あたしを立たせようとする。