そのまま薄く目を開いたまま、一瞬で唇を掬われた。
一瞬で重なって一瞬で離れた軽いキス。拒否する隙すら与えてくれないのに、あたしが照れる余地は与えてくるこの行為。
やっぱダメ、シラフじゃ無理!
このタイミングで少し力が緩んだのか、押し返したら簡単に体が離れて、相変わらず痛くない体をそのまま起こして抗議に入ろうとする。
それでも瑛くんは余裕そうに口角を上げるばかり。
「おはよ、ゆず」
「うるさいばか変態」
「……変態はどっち?ゆずの痴女行為の数々をひとつずつ羅列していこうか?まず──」
「あーうそ!ごめんなさい!瑛くんは変態だけど昨日はあたしも悪かったです!ごめんなさい」
「いやに素直だ。そんなところがかわいーね」



