甘さなんかいらない




少しだけ頭を動かしてかかっている丸い時計に目をやれば、今の時刻を8時と示していた。

朝の8時。順当に昨日の今日だろう。


あたしも春から一人暮らしを始めたとはいえ、無断外泊なんて初めてだ。あー、最悪。最悪が止まらない。でも自分もかなり悪いから自己嫌悪の自己反省。



それでもこの状況はシラフのあたしには刺激が強すぎるので離れようとするけど、男の人の力にあたしが敵うはずもなく上手く抜け出せない。



ごそごそ動こうと試みていれば、あたしを拘束している張本人の目がゆっくり開いて静かに目が合った。


寝起きだからか、昼間の瑛くんとはまた違った色気に攻撃されている気がして、やっぱり慣れないあたしは目を逸らそうとした、けど。