甘さなんかいらない






──あたしが思っていたことをそのまま言葉にされて驚いて、目を見開いた。


大きく見開いた瞳に水分を補充しようとした瞬きの合間に、一瞬だけ唇が重なる。すぐに離れて至近距離でとらえた瞳に、あたしはどう映っているだろうか。





「あたしのほうが、そうだよ。瑛くんがいろんな女の子と過ごしてたのは事実だし」


「……まあ、それは」


「嫉妬はするし、過去は気になっちゃうけど。でも、瑛くんが不安にさせてくれないから大丈夫」





今度はあたしから触れるだけのキスを落とした。コーラルピンクのティントであたし色に染まればいい。