こいつは元遊び人、遊び人、遊び人……と心の中で念じ続けることを決めた。騙されないで、柚果。 小さい頃に母親と繋いだ繋ぎ方じゃない。 指が絡まるのは、当たり前にあたしは瑛くん以外としたことがない。 あったかさとは裏腹に、いつも冷たい瑛くんの手。 「手、また勝手に」 「危なっかしいから、ゆず」 「……子供扱いしないで」 「単なるお姫様扱いだよ」 ……お姫様。その響きに、不覚にもきゅん、と体の中心に音が転がってきて顔いっぱいに熱が集まったような気がした。