チャリパイ11~時をかける森永探偵事務所~


「それでは~大食い対決!始め~い!」


高見沢の開始の合図とともに、一品目の料理が運ばれて来た。


一品目~『地中海風、上海蟹の軍艦巻き』


運ばれて来た料理を見て、シチローがツッコミを入れる。


「上海蟹のどこが『地中海風』なんだ?…しかも軍艦巻きってスシじゃね~か!」


レストランで、いきなり一品目からスシである。


「でも、美味しそうだねシチロー…あたし達もお腹空いちゃったなぁ…」


元々、空腹を満たす為にこのレストランへとやって来たチャリパイのメンバーは、ちょっぴり羨ましそうに料理を眺めていた。


そして、そのまま何かを訴える眼差しで高見沢にその視線を集中させた。



「…………………」



「わかった!わかった!誰か、この連中にも何か出してやりなさい!」


「やったあ~♪」


大喜びのチャリパイチーム♪


しかし、数秒後…そんなシチロー達の手元に投げ込まれた物は…



『M』の文字の書かれた紙袋が四つ。



「レストランなのにハンバーガーかよ…」